2024/07/25 16:33

祇園359では手描京友禅伝統工芸士が1点ずつ手描きした洋服や雑貨をお届けしています。
それぞれの作家の個性をお楽しみください!

【作家プロフィール】

石田万介 手描京友禅伝統工芸士 「京の名工」

1950年(昭和25年)京都市中京区に生まれる。
同志社大学商学部卒業後、日本画水墨画家、小西寿生氏に師事。
1973年、24歳の時に先代の死去により家業である(有)石田万染工場代表取締役に就任する(3代目)。
京友禅全般に精通し、図案から完成品まで一貫して制作をする。特に円山四条派の運筆技法を駆使した素描友禅を得意としている。
学生時代より山や植物に親しみ、京都北山や比良の山野草や森のたたずまいを主題にした作品を多く手がけ、1989年にはNHKテレビ「ちょっといい旅、森へ行こうよ、京都北山八丁平」に旅人として主演した異色な経歴もある。植物(主に花)をモチーフにした作品は、素描の繊細な描写が特徴的で絵画的な要素が垣間見れる。
また、洋服を手がけるにあたり、手描き故に可能な図案や配置にも挑戦し、独自の作風を確立している。
職人としての技術や作家としての芸術性向上のため競技会や作家展への出展にも熱心に取り組み、誂友禅染競技会 経済産業大臣賞、京都府知事賞など多数の受賞経歴を持つ。
2010年には伝統的工芸品産業功労者褒賞を受賞し、京友禅の技術を守り伝承していく立場としての功績も高く評価されている。

要職:京都誂友禅工業協同組合理事 (社)日本染織作家協会監事 日本染織作家協会無鑑査員。
京の名工。瑞宝単光章叙勲。
誂友禅染競技会経済産業大臣賞、日本染織作家展衆議院議長賞
その他多数受賞歴あり


南條隆 手描京友禅伝統工芸士 「京の名匠」

1951年(昭和26年)京都市西京区に生まれる。
1970年京都産業大学在学中に金彩工芸士 森下茂氏に弟子入りする。
大学卒業後も金彩工芸の修行を続け、1978年 南條金彩工芸として独立。
専門とする『金彩(印金)』の歴史は中国唐の時代からと古く、金彩技術を駆使した古代衣装は、我国染織史上の名品として今日伝えられている。金彩は京友禅の特徴を最もよく現す伝統技術であり、いわば京友禅の着物にとって最後のお化粧のようなもの。気高く奥ゆかしい京友禅を一層みやびやかにする。
南條は図案から型作り、彩色から金彩まで通して1つの作品を制作していく。
1997年には京都手描友禅染連合会賞を受賞。植物・動物・器物とあらゆるものを描くが、古典柄に留まらず、祇園359のキャラクター「青龍はん」など、斬新な発想と独特な感性で個性的なデザインを生み出している。
吉川晃司の髑髏柄着物や、映画『千年の恋』の吉永小百合の着物など、芸能人など有名人の着物も手掛ける。
着物の他にも、洋服や雑貨小物はもとより、有名旅館へ設える照明からお寺の天井画や柱絵まで手がける。またルイ・ヴィトンなど海外有名ブランドからの依頼もある。
最近では2010年春にリニューアルした外航クルーズ客船「にっぽん丸」のメインホールの緞帳・ラウンジの天井・インフォメーションの世界地図アート作品なども手がけた。

京の名匠。京都手描友禅染連合会賞を受賞